『Sorry! The lifestyle you ordered is currently out of stock』
訳:すみません。あなたが注文したライフスタイルは現在売り切れ中です。
『ロンドンオリンピック持続可能性Vol4』(過去の回は、ここから読めます)
Tomoです。
今日は、ボリスバイクに乗って、オリンピック周辺を走ってきました。
自転車を借りて20分が経過したころ、大きな交差点で偶然目に飛び込んできたのが上の写真にある覆面アーティストのバンクシーの作品でした。(Link:バンクシー)
この建物の背後には、カナリー•ワーフという地域に世界の金融豪華ビル群が立ち並んでいます。消費主義や資本主義に対するバンクシーらしい皮肉な意味が含まれているのでしょう。
でもその時の僕は、オリンピックの持続性ってどう発見していけばよいのだろうかと考えながら自転車を漕いでいたので、上のテキストをこんな風に読み取りました。
『ごめんなさい。オリンピックが提案しているライフスタイルは、ここにはありません』
なぜか迫ってくるものがありました。
その理由を、今日の道のりで取った写真と共に説明していきますね。
まずは、オリンピックスタジアムからO2アリーナまでを走ってみようと、スタジアムから一番近い駐輪場に向かいました。
徒歩20分くらいあり、振り返ってもスタジアムの形すら確認できません。
正直に言います、遠すぎます。
ニュースを検索してみると、レンタル自転車をスポンサーしているバークレイズ銀行が、オリンピックとスポンサー契約していないのでパーク内に乗り入れできないと書かれていました。
駐輪場に辿りつくまで、自転車に乗ってからも色々なものが目に入ってきました。
まさしく開発ラッシュ、大小様々なマンションが建設されていました。完成間近の建物ばかりだったので、これから住民がやってくるのでしょう。
オリンピックパークから徒歩10分くらい。
ポルシェのディーラー、オリンピックトーチのモニュメント(IKEAの建設予定地)、その前にはインド系のお店。
閉鎖していそうな工場には、オリンピック期間だけ貸し出し中の張り紙。
ロンドン東部は古くからの工業地帯。工場の後ろにあるのが、オリンピックパーク。
再開発されるまでのロンドン東部は、河川土壌ともに汚染が激しく、長年見放されてきた地域であったそうです。そのために、ヨーロッパの中での貧困地域のひとつだと言われています。
オリンピックパークから一キロも離れていない場所です。これもロンドン東部の一面でしょう。
ここでバンクシー。ガラスがないのが強く印象に残りました。
自転車道路が整備されていました。大通りは、車との距離が近く走りにくかったですが、脇道は安全です。
最も東に位置するイーストインディア駅前の駐輪場に止めて、今日はおしまいです。
今日、移動したマップはこんな感じになります。
大きな地図で見る
建物のガラスが抜け落ちた背後に大きなスタジアムや設備が並んでいる姿は、おそらく海外から来た観戦者には見えてこない部分だと思います。南アフリカW杯で観戦者がどのような体験をされたのか、今、どのような状況なのだろうかと気になりました。
またオリンピック組織員が、実際にどのような活動を行ってこの地域と向き合っているか、住民がどのように感じているかを探っていきたいと決めた一日でした。
『ロンドンオリンピック持続可能性Vol4』了
【ロンドンオリンピックの持続可能性vol 1】
【ロンドンオリンピックの持続可能性vol 2】
0 件のコメント:
コメントを投稿